ネームタグの種類は2つ!!オリジナルネームタグの基礎知識を知ろう!!
オリジナルネームタグには、大きく2つのタイプに分かれます。ここでは、オリジナルネームタグの基礎知識をご紹介します。是非、ネームタグの制作に役立てて下さいね。
プリントネームタグの基礎知識
プリントネームタグ
プリントネームは、様々な手法でテープ状の素材にブランドロゴをプリントする、ブランドネームタグです。専門業者に依頼すると、一般的な素材テープ、色々なプリント手法による制作、織りネームとの組み合わせる特殊方法等、様々な制作が対応可能です。オリジナルデザインのネームタグのオーダーもでき、10枚、30枚、50枚、100枚等、各業者によってオーダー枚数に規定があるので、そこは依頼する業者に確認したり、業者比較したりするのがお勧めです。また、デザイン、色彩、仕様によって、表現する事ができないものがあったり、価格が大きく異なるものもあったりするので、自分が作りたいネームタグの制作が可能かは業者と相談してデザインを決めていきましょう。
また、プリントネームに使用するテープ素材とプリント方法ですが、プリントネームの雰囲気と言うのは、使用するテープによって大きく変わります。例えば、同じホワイトテープにブラックのロゴプリントを加工しても、使用したテープ素材でカジュアル感を演出したり、繊細さを押し出したりする事ができます。なので、完成イメージがある場合業者に相談して、最適な素材のアドバイスをもらう事も可能です。
テープ素材の種類と特徴
化学繊維系(ポリエステル等)
化学繊維系の素材には、ポリエステルサテン、タフタ、ツイル素材がテープ素材として代表的です。素材単価が安いものから高級感ある価格が高いものまで、使用素材にも幅があるので選択肢が広がります。ヒートカット、レーザー加工等も化学繊維系素材は可能となっています。最も採用されている素材はポリエステルサテンで、化学繊維系では一番メジャーです。
天然繊維系(綿、麻混紡、シルク等)
天然繊維系の代表とされる素材には、綿系、麻混紡系、シルク等の素材があります。いずれの素材も強いナチュラル感があるのが大きな特徴です。天然繊維系は、化学繊維系と違ってヒートカット加工を施す事ができないので、ネームタグをカットした部分にはほつれが生じやすくなりますが、それも天然繊維系ならではの持ち味です。
メタリック系(金銀パール調等)
メタリック系は化学繊維系の素材の一種で、メタリック、金銀パール調等の素材があります。織りネームや印刷金銀で表現する金銀と比較すると、繊細なデザインをプリントできるものが多くあります。他にも、キラキラしすぎないネームタグの方が良い場合には、サテン系金茶等の選択肢もあります。
シースルー系
シースルー系は、オーガンジーやジョーゼット等、透け感のある素材です。また中には、とても細い糸で織られた高級感のある上品な素材もあります。透け感、繊維材料、プリントの適正等は採用する素材で異なります。
エコロジー系(オーガニック等)
エコロジー系は、オーガニックコットンテープや、リサイクルPET系な等の自然に優しい素材です。オーガニック素材に関しては、認証有無によってその定義は異なります。また、エコ素材の中には光沢感の少ないテープ表面がウルトラスムースなタイプもあります。
印刷方法の種類と特徴
シルクスクリーンプリント
シルクスクリーンプリントは、ネームタグプリント方法で最もメジャーなプリントです。よくアパレル製品やイベント物販品等もこの方法でプリントされています。なので、ネームタグの仕上がりは、お店のアパレル製品のタグ仕様に綺麗に仕上がります。シルクスクリーンに仕様されるインクは、耐久性があって色褪せしにくいので、洗濯でプリントが簡単に剥がれてしまう事もありません。
シーリングプリント
シーリングプリントは、大型のスタンプのようなイメージで凸版をテープに押し付けてプリントする方法です。デザインの表現精度は高く、シルクスクリーンプリントと比較すると、インク量は少なめになります。なので、インクが素材に馴染んで、ナチュラルなプリントに仕上がります。
インクジェットプリント
インクジェットプリントは、デジタルデータをTシャツ本体に直接プリントする方法です。カラーごとに版を作る必要がないので、使用するカラー数が何色増えても値段は同じです。他にも、写真等の複雑なデザインも綺麗に再現する事ができます。
昇華転写プリント
昇華転写プリントは、プリントする前に専用の紙にデザインを印刷して熱で気化し、ポリエステル生地にデザインを染めこませるプリント方法です。インクジェットプリントと同様版が不要なので、大口生産よりも小ロット生産に向いています。昇華転写プリントに使用されるインクは耐久性があって色褪せしにくく、洗濯でプリントが簡単に剥がれてしまう事もありません。また、デザインを美しく綺麗にプリントする事ができます。
織りネームタグの基礎知識
織りネームタグ
織りネームタグは、デザインを糸で織って仕上げる方法です。ネームタグもただブランドロゴが入っていれば良いだけではなく、質感やイメージを含めたこだわりのネームタグを作る事ができます。ネームタグにするデザイン、色彩、仕様によっては、表現できない不可能ものや、価格に関しても大きく異なるものがありますが、凝ったネームタグ制作にはお勧めです。
織りネームタグの「織り方」と「折り曲げ方」
織ネームタグは基本的に、タテ糸にヨコ糸を織る事でブランドロゴを表現していきます。この際に、タテ糸とヨコ糸をどのように糸を交差させるかによって、ネームタグの雰囲気が異なります。例えば、平織り、朱子織、綾織等は、タテ糸とヨコ糸の織り方の設計図が異なると言えます。
それに対して折り曲げ方と言うのは、織りネームは基本的に織り上げた段階ではまだ連続したテープ状ですが、これを熱処理等の加工を経て、一枚ずつカットして折曲加工を行う事です。折曲加工とは、ネームタグを付ける際の形状の事を言います。
織りネームの種類と特徴
高密度織:ハイデンシティ
高密度織は、タテ糸に対して多くのヨコ糸を織り込む仕様です。一般的に細かいデザイン表現に適しており、密度にはグレードがあります。細かさと織ネームの寸法で価格差が生じます。細い糸を使用して織っていくので、色によっては選択する事ができない事もあります。
平織:ひらおり
平織は、織りネームの中で最もスタンダードな織り方で基本とも言えます。シンプルで素朴な質感に仕上がるので、クラシカル感やビンテージ感を表現するのに最適です。平織でしか表現する事ができない味わいがあり、ファッションシーンにおいても欠かす事のできない織りです。ロゴカラーがベース生地カラーよりも濃い場合、タグの裏糸の影響が大きくなります。
朱子織:しゅすおり
朱子織は、ベースの生地カラーにサテン調の光沢があり、高級感のあるレディース、フォーマル、スーツ、ドレスシャツ等を中心によく用いられています。他の織り方と比較すると、タテ糸の影響が強いので、ベースの生地カラーに選択できる色には制限があります。
裏朱子織:うらしゅすおり
裏朱子織は、朱子織の裏側にブランドロゴを織り込む、ヨコ糸の影響が強い織り方ですベースの生地カラーに選択できる色は、平織と比較すると多くなります。一方、構造上の制約があるので、デザインによっては注意する点があります。
ベタ織
ベタ織は、ベースとなる織り方の地色部分を、別のカラー糸を使用して覆いつぶす織り方です。厚みができるので、ネームタグがカジュアルな雰囲気に仕上がります。また、カラーバリエーションが組みやすい特徴があります。
綾織:あやおり
綾織は、タテ糸とヨコ糸の交差を1×2、1×3等のパターンで織る方法です。地組織の部分に綾目と言われる斜めの文様が出るのが特徴です。全体的にざっくりとしたネームタグの雰囲気になります。